姫路市立水族館に行ったこと

 訪問したカエルスポットの覚書。3月に姫路市立水族館に行った。ヒキガエルに会いたかった。

 この水族館は山に建っていて、建物が独特の構造をしている。屋上にはビオトープがあり、山からヤマアカガエルニホンヒキガエルが繁殖にやって来るらしい。

 水族館のブログでヒキガエルが出現したことを知り、私も遭遇できないものかと期待して行ったのだ。

 JR明石から山陽電車に乗り換え、手柄駅で下車。手柄山の方へ歩いて10分程度で水族館に到着した。

 ヒキガエルは夜行性(繁殖期は関係ないかもしれないけど)なので夕方までは館内をぶらぶらしていた。山に建つ水族館らしく、里山の生き物も多く展示されていた。本館は播磨の海洋生物、新館は里の生物という構成らしい。

 本館にはタッチプールというものがあり、エイや小さいサメ(魚にはあまり興味がないせいかちゃんと名前を覚えていない。さんざん触らせてもらったのだから覚えておけばよかった。)がぐるぐる泳ぎ回っている水槽に手を突っ込んで生物に触れるようになっていた。癒された。

 本館の展示ではぎゅうぎゅう詰めになって嬉々としているアナゴが印象的だった。狭いところが好きな習性らしい。癒された。

 常設ではないかもしれないけれど、新館にはドクターフィッシュもいて、水槽に手を浸して集らせたい放題だった。癒された。

 どこか忘れたが、とても大きなカメがゆったりまったりしていた。癒された。

 

 夕方4時頃から閉館近い時間までは、屋上ビオトープと館内展示を何度か行ったり来たりしたけれど、とうとうビオトープヒキガエルと遭遇することはなかった。がっかりした。

 卵塊はあった。

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 ヤマアカガエルのオタマジャクシもいた。

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 館内で展示されていたニホンヒキガエル。君に会えたのがせめてもの救い。

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 水族館には自販機や休憩用のベンチはあるけれど、飲食店やグッズショップは無い。しかし、缶バッジのガチャポン機があった。1回百円。

 缶バッジは5種類で、水族館の生物のかわいいイラストが描かれていた。うち一つはカエルだった。単純に考えると(ガチャポン機内に全種類のバッジが同数ずつ残っていて、位置的にも偏りなく混合されていたと想定すると)5回チャレンジすればひとつくらいはカエルのバッジを得られる、はず。

 1回目、チンアナゴ。2回目、チンアナゴ。3回目、アナゴ。4回目、チンアナゴ。…アナゴ系に隔たっている…。カエル出てこい。カエル出てこい。カエルじゃないならせめてアナゴ系出てこい、いっそ話のネタにはなる。と、祈りながらハンドルを回した5回目はペンギン…。財布の中にはあと一枚百円玉が残っていた。

 気を取り直して、別のガチャポン機で最後のチャレンジをした。なぜか何も出てこなかった。人生こんなものさ。

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  すこし寂しい気分で水族館を後にした。駅までの帰り道、来るときに気になっていた店に入った。駄菓子をたくさん取り扱うスーパーマーケットのようなところで、「ふーどはうすえぷろん」というらしい。(店名よく覚えてなかったので後日ネットで調べた)

 カエルパッケージのシャボン玉液と菓子を買った。(他にも色々買ったけど)

 水色の仁丹はラムネ味だった。

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 帰りは手柄駅から山陽電車に乗り、姫路でJRに乗り換えた。

 山陽電車に乗ったのはその日が初めてだった。休日だったせいかガラガラで、車窓から見える風景はどこか懐かしい、ちょっと寂しい感じで、子供時代(昭和)を思い出した。余所者の勝手な感想だろうけど。

 

 あのヒキガエルの卵塊からオタマジャクシが孵り、やがてカエルの幼体となって上陸するころにまた行こうと考えていたことを思い出した。あれから3か月以上経ってるし、もうとっくに上陸してしまっただろうな…。またいつか、きっと行くから。