敬老の日に寄せて~カエルというだけでそこそこエリート

 敬老の日には毎年、祖母に贈り物をしている。今年は保湿化粧品やらあったかグッズなどをまとめて東急ハンズで買い込み、敬老の日キャンペーン(合計3,000円以上購入+メッセージカード記入で送料無料)で発送してもらった。

 祖母には感謝している。

 祖母の家は庭付き池付き納屋付き蔵付き墓付き一戸建てで、田畑はもちろん山も川も徒歩3分圏内の田舎で、つい数年前までは近所に牛も鶏もいた。屋内には仏間、座敷、回廊、屋根裏もあり、便所は当然外、これぞ「いなかのおばあちゃんち」なのだ。

 時間さえあれば、このような素敵な場所に帰れることを私は本当に感謝している。高齢にもかかわらず、まめに畑仕事もこなしているのだ。たいしたもんだ。

 カエルもたくさんいる。

 ゴールデンウィークはアマガエルやトノサマガエルの繁殖期で田んぼのあぜ道で毎日毎日何時間もカエルを眺めて過ごせるのは祖母のおかげ。長生きしてほしい。ずっと。

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庭のアマガエルと田んぼで鳴くアマガエル


 

 

 さて、医療と福祉と文明により、人間(日本人)にとっては長生きはそんなに困難なことではなくなったので、お年寄りということだけで敬われる風潮は廃れてしまったけれど、カエルのお年寄りはどうかというと、偉い。文句なしに、立派。厳しい自然界ではそこそこの大きさまで成長できたカエルはみんな偉いのだ。

 お年寄りまでいかなくても、まっとうに繁殖に参加できる程度まで生きながらえただけでも、カエルは偉い。繁殖できる程度までの生存率は数%という説もあるが、1%もいないという説もある。カエルの種類や、卵からの生存率、オタマジャクシからの生存率、カエル幼体からの生存率と起算時によっても異なるだろう。

 野生の成長したカエルはそれだけで大した存在なのだ。(日本国内のウシガエルはチートなので除外。天敵少なすぎるし、オタマジャクシでかすぎるし、潜水力や身体能力高すぎ。増えすぎ。でもウシガエルが悪いのではない。愛嬌ある顔している。悪いのは生態系考慮せずデタラメな扱いをしてしまった人間。どうにもできない。心が痛む。ウシガエルにも在来生物にもウィンウィンな棲み分け手段はないものかな?)