アクア・トトぎふに行ったこと

 そういえばまだ書いてなかった。アクア・トトぎふに行ったこと。

   そこで撮った写真はちょいちょい使っているので、書いた気分になっていたけれど。

 もう何年も前に行ったきりなのでけっこう忘れてしまったれど、印象的なカエルのことは覚えている。いつまでも。

 アクア・トトぎふは岐阜県各務原市の河川環境楽園内にある、淡水生物を中心とした水族館。河川環境楽園には川島パーキングエリアから直接入園可能なので、家族連れが車で行くにはとても便利。

 私はひとりでバスで行った。

 JR岐阜から岐阜バスの岐阜川島線で「河川環境楽園」まで、40分くらい。平日はこのバス停には行ってくれないらしく、「川島笠田」にて下車した後、徒歩15分とのこと。JR岐阜のバスターミナルは広くてどこから乗ったらいいのかわからないけれど、大丈夫、「JR岐阜バス案内所」でおねえさんが親切に教えてくれるから。

 河川環境楽園はアクア・トトぎふの他にも木曽川水園、オアシスパーク、自然発見館、自然共生研究センターなどがあり、土産物屋や飲食店や休憩スペースもお手洗いもしっかりあるので、一日中過ごせる、というか一日では堪能しきれない。

 私は一日半かけて堪能した。 

 散策できる水場や草地がたくさんあるので、私は炎天下の中、好きなだけほっつき歩いた。たしか6月だったので、素敵な野良蛙との出会いを期待していたのだけれど、出会えなかった。快晴の真昼間で最凶天敵である人間の子供がうじゃうじゃいるところでは、出会いを期待する方が無理か。どこかに隠れているか、穴掘って寝てるか。私がカエルでもそうする。

 

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木曽川水園内のどこか池の近くの階段を降りると、水中を覗ける窓

 アクア・トトぎふ の館内もいろいろ設備が整っている。グッズショップもレストランも休憩スペースも自販機もコインロッカーもある。

 入場後エレベーターでいったん4階にあがり、下ってゆくのが順路。

 4階は長良川源流から3階の長良川河口にかけて棲息する生体を展示している。

 このエリアには魚類の他にも日本の里山にいる淡水生物の展示もあり、国産ガエルたちがたくさんいた。それぞれの展示水槽内がカエルの習性に合わせて自然を再現していて素晴らしく、深いカエル愛を感じた。

 私は館内を上から下から再び上へと何度もぐるぐる回って、何度もカエルたちを見た。他はあまり記憶に残ってない。ピラルクと電気ナマズと電気ウナギは覚えている。

 ナマズの方は頭がプラスで尾っぽがマイナス。ウナギの方はその逆だなんて、感慨深くて忘れられない。

 どのカエルも3回以上はリピートしたけれど、一番しつこく見たのはヒキガエルの水槽だった。6回くらいリピートしたかも。ここのヒキガエルたちは比較的動きまわりがちで、なかでもやたら人目を意識してちらちら見たりそわそわしたり、おもむろに泳ぎだしたりする1匹のアズマヒキガエルが気になった。妙に黄色がかってツヤツヤしてたので、いわゆる繁殖色?とかいうのになっていたのかもしれない。なにかと落ち着かないお年頃だったのかもしれない。また会いに行きたいけれど、何年も行ってないし、いなくなっていたら悲しいので行けない。

 

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アズマヒキガエルとナガレヒキガエルたち

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アマガエルとシュレーゲルアオガエル

 

 飼育員さんたちのブログによると、水族館で育てたモリアオガエルの色味が自然のモリアオガエルよりも薄青がかっているとのこと。エサが自然界ほどバラエティに富んでないので、食餌により得られる色素が限定されているのかも、ということでエサに色素を添加してみたらしい。私が見たときはたまたまカエルたちが樹に並んでくれていたので違いがわかりやすかった。黄色がかった個体や自然界のモリアオガエルに近い色合い(樹にいる4匹のうち一番下の)個体もいた。

 

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色々な緑色のモリアオガエルたち

 2階はメコン川コンゴ川など、1階はアマゾン川まで。そこに棲息する生体の展示が続き、何種類かの海外カエルの展示もあった。

 1階では他にもゾウガメやカピバラやアシカショーなどちょっとコンセプトを外れたエリアもあった。そして小さいお子様たちにはそちらの方が人気。カエルよりも。電気ナマズよりも。

 

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みんな大好きイチゴヤドクガエル

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ロココヒキガエル。あまりロココ調じゃないのでちがうロココなのでしょう

 希望者にはバックヤードツアーもあり、育成中のオタマジャクシにも会える。

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オタマジャクシ どのカエルのだったか忘れてしまった

 いろいろ堪能して、お土産もいろいろ買った。カエルを看板にしている水族館というわけでもない割にはカエル関係のグッズや土産もいろいろあった。下呂温泉土産の「下呂げろまんじゅう」というカエルの顔型の饅頭もあったので、職場用の土産に買った。 下呂温泉って岐阜にあったんだね。いつか行ってみよう。他にもカエルグッズがありそうだ。

 

 岐阜には1泊2日して、河川環境楽園の他には ”現存する日本最古の昆虫専門博物館”名和昆虫博物館に行った。

 岐阜駅から長良方面行のバスに乗り「岐阜公園歴史博物館前」まで十数分。本数もたくさんあるし乗車時間もそんなにかからないので気軽に行ける。ちかくに岐阜城もあり、合わせて行く人もいるらしい。私は今回は昆虫博物館だけ行った。

 名和昆虫博物館にはギフチョウを中心に世界中の昆虫標本があった。蝶が充実しているが、人気のジャンボサイズのカブトムシやクワガタ類もしっかり揃っている。私の印象に残ったのは玉虫やコガネムシや金ぴかのカブトムシなどヒカリモノ系。ほんとにピカピカのテカテカで。

 昆虫の標本展は夏になればあちこちでやっていて、子供や子連れから元昆虫少年の大人で色々騒々しいけれど、ここは空いていたせいかとても静謐だった。(ただの6月の土日だからすいてたけど夏休み中はそれなりに騒々しいかも。)

 帰りに昆虫メモパッドや昆虫ルーペを買い、出入口扉を開けるとでかい猫。ここの飼い猫なのか、ここら辺の主なのか。とにかく、踏まなかった。大丈夫。

 

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出入口扉付近で陣取る猫