カエルは尻が良いと知人が言った。
カエルの尻…。総排泄口まる出しで惜しげもなく突き出されたカエルの尻は、どっしりしたものから鋭角的にとんがったものまで、実に多様なフォルムがある。
そういえば購入した今年のカエル卓上カレンダーにも、カエルの尻を強調した写真が多数含まれているので、「カエルの尻派」は一定数存在するのだろう。
私はカエルの尻派ではなく後ろ頭派なのだけれど、後ろ姿を撮影する際にきっと撮るともなしに撮れているはずと、カエルの尻強調写真を探してみたがあまりなかった。
カエルは全身どこもかしこも可愛さで満ち溢れていて、満身可愛い状態だと考えているが、私がとくに可愛いと思うのは後ろ頭、精確には目玉の後ろの部分だ。目玉後ろ派といった方が良いかもしれない。
カエルにとって痛めると命にかかわる眼球を包みこんでいる、後頭部からぽっこり生えた二つの突起部分は、骨もなく、さほど肉厚でもない簡易包装だ。この無防備というかかなりの低装備で生きてきて、これからも生きていくんだねカエルは、と思うといじらしくてジーンとなる。
ところで、カエルのおでこって、どこだろう?
そのうち、ちゃんと調べようと思う。